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【2023年度版】【ドローン操縦士】国家試験一等学科試験 重要!長文問題パート②

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今回は「ドローン操縦士国家試験一等学科試験」のポイントとなる長文問題について、解説します。私自身が一等学科試験を受験するに当たり「どんな、問題がでるのだろう・・・」と不安になったことですので、是非ご参考にしてください。

※私はドローン一等学科試験を6月20日に受験し、合格することができました。ホットなうちに自分の経験に基づく試験の傾向と対策についてお伝えできればと思います。

問題を解く際には、「より安全に航行するには」という点を1番考慮に入れて解くことがポイントとなります。

前回ブログの続き、パート②を始めましょう。

練習問題

問題⑥

  • 〔運航形態〕

無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、つぎのうち最も不適切なものを1つ選びなさい。

エンジンで駆動する回転翼航空機(ヘリコプター)を使用して、離島への資材運搬のための飛行を行うものとする。昼間、目視外、高度150m以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。

a.港の近辺では、船の往来があるため、飛行ルートを複数作成し、その状況に応じて使い分ける。
b.海岸線から離れた海上を飛行することで、飛行管理を行いやすくする。
c.港から島に飛行する際、島への進入時に電波が弱い箇所があるものの、省エネを考慮して、着陸地点まで直線で繋ぐ飛行ルートを設定する。

<答え>c

a:船の往来がある港の近辺で飛行ルートを複数作成し、その状況に応じて使い分けることで、船との衝突リスクを軽減しますので適切です。

b:海岸線から離れた海上を飛行することで、飛行管理を行いやすくするという内容で、これも安全性の確保に寄与しますので、適切です。

c:「港から島に飛行する際、島への進入時に電波が弱い箇所があるものの、省エネを考慮して、着陸地点まで直線で繋ぐ飛行ルートを設定する」という内容です。この選択肢が不適切な理由は、無人航空機の運航においては、安全性が最優先されるべきであり、電波が弱い箇所を飛行ルートに含めることは、通信の途絶や制御の喪失といったリスクを高める可能性があるからです。省エネを考慮することも重要ですが、それが安全性を損なう要因となる場合には、そのルートは適切とは言えません。

問題⑦

  • 〔運航形態〕

無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、次のうち最も適切なものを1つ選びなさい。

回転翼航空機(マルチローター)を使用して、農薬散布を行う。昼間、目視内、高度150ⅿ以下の飛行であり、立入管理措置を講じるものとする。

a.機体メーカーによって散布方法が設定されておらず、取扱説明書等にも記載がない場合、飛行高度は効率性を重視してより高く設定する。
b.強風により散布作業が困難であると判断される場合には、無理に作業を続行せず、気象条件が安定するまで待機する。
c.操縦者が体調不良であっても、予定通りの飛行ができるように、前もって薬等を準備する。

<答え>b  

a:機体メーカーによって散布方法が設定されていない場合、効率性を重視して飛行高度をより高く設定するというものです。しかし、これはリスク評価の観点からは適切ではありません。飛行高度を無闇に高く設定すると、機体の制御が難しくなります。また、散布される農薬の精度が低下し、農薬が対象にきっちりとかからない、あるいは隣の畑等に農薬が飛散するリスクも考えられます。

b:強風により散布作業が困難であると判断される場合には、無理に作業を続行せず、気象条件が安定するまで待機するというものです。これはリスク評価の観点から最も適切な選択肢です。強風はドローンの飛行を不安定にし、事故を引き起こす可能性があります。また、農薬の散布も不均一になり、作業の効率と効果が低下します。そのため、気象条件が安定するまで待機するという対策は、リスクを適切に評価し、管理するための重要な手段です。

c:操縦者が体調不良であっても、予定通りの飛行ができるように、前もって薬等を準備するというものです。しかし、これもリスク評価の観点からは適切ではありません。操縦者の体調不良は、機体の適切な操作を阻害する可能性があります。そのため、体調不良の場合は飛行を延期するなどの対策を講じるべきです。

問題⑧

  • 〔運航形態〕

無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、つぎのうち最も不適切なものを1つ選びなさい。

回転翼航空機(マルチローター)を使用して、橋梁点検のための飛行を行うものとする。人口集中地区、昼間、目視外、高度150ⅿ以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。

a.パラシュート機能など、落下時の衝撃エネルギーを軽減できる機能を有する機体を使用する。
b.回転翼航空機のカメラの角度やズーム機能を住宅に向けないなど、プライバシーに配慮した飛行を行う。
c.事前に機能の動作確認は行わなかったが、フェールセーフ機能の備わる機体を使用する。

<答え>c

a:パラシュート機能など、落下時の衝撃エネルギーを軽減できる機能を有する機体を使用するというものです。これは、万が一の事故時に被害を最小限に抑えるための安全対策として適切です。

b:回転翼航空機のカメラの角度やズーム機能を住宅に向けないなど、プライバシーに配慮した飛行を行うというものです。これも、周囲の人々のプライバシーを尊重するための適切な対策です。

c:事前に機能の動作確認は行わなかったが、フェールセーフ機能の備わる機体を使用するというものです。フェールセーフ機能とは、システムが故障した場合でも安全に停止する機能のことを指します。しかし、それが備わっているからといって、事前の機能確認を省略するのは大変危険です。万が一、フェールセーフ機能自体が故障していた場合、予期せぬ事故につながる可能性があります。したがって、選択肢cが最も不適切な選択肢となります。

問題⑨

  • 〔運航形態〕

無人航空機の運航形態におけるリスク評価の考え方として、つぎのうち最も不適切なものを1つ選びなさい。

飛行機を使用して、大阪湾の上空を経由する資材運搬のための飛行を行うものとする。昼間、目視外、高度150ⅿ以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。

a.風向、風速や気温等のリアルタイムデータは、関係者のうち操縦者のみが把握しさえすれば、飛行中の運航判断に問題は生じない。
b.風向が定まらない場合には、離着陸予定時刻が過ぎた場合でも、飛行しない。
c.漁船、定期船、レジャーボート等の航行があるため、通常の安全確認と合わせて、航行船舶の監視も行う。

<答え>a  

a:「風向、風速や気温等のリアルタイムデータは、関係者のうち操縦者のみが把握しさえすれば、飛行中の運航判断に問題は生じない」というものです。これは不適切な考え方です。無人航空機の運航においては、風向、風速、気温などの気象情報は非常に重要です。これらの情報は、操縦者だけでなく、関係する全てのスタッフが把握し、適切な判断を下すための情報として共有するべきです。例えば、風向や風速が急に変わった場合、操縦者だけが情報を把握していても、他のスタッフがその情報を知らなければ、適切な対応ができない可能性があります。したがって、この選択肢は不適切な考え方と言えます。

b:風向が定まらない場合には飛行を控えるという安全第一の考え方を示しており、適切です。

c:無人航空機の運航におけるリスク管理の観点から適切な考え方を示しています。無人航空機の運航におけるリスクを最小限に抑えるための適切な対応と言えます。

問題⑩

  • 〔運航形態〕

エンジンで駆動する回転翼航空機(マルチローター)を使用して、山間部の自然観測のための飛行を行うものとする。昼間、目視外、高度150ⅿ以下の飛行であり、立入管理措置を講じないものとする。

a.観光施設が点在するため、可能な限り当該観光施設の会場前後の時間帯で実施する。
b.飛行距離には十分な燃料を積んで、安全にほぼリングができる場所も確保できれば、緊急離陸地点の設定は省略できる。
c.周辺に電圧送電線や鉄塔がない飛行経路を選択することで、電波状況の確認を省略できる。

<答え>a

a:飛行計画の一部として観光施設の営業時間を考慮するとしています。これは、観光客の安全と快適さを確保するため、また、ドローンの飛行が観光施設の運営に影響を及ぼさないようにするためです。したがって、飛行は観光施設の開閉時間前後に行うことが推奨されます。

b.:飛行距離と燃料の管理について述べています。十分な燃料を積んで飛行距離を確保し、安全にリング(周回)ができる場所を確保できれば、緊急離陸地点の設定は省略できるとしています。しかし、これは理想的な状況を前提としており、実際の飛行では機器の故障、天候の変化、予期せぬ障害物など、緊急着陸が必要となる可能性が常に存在します。したがって、安全な飛行のためには、可能な限り緊急離陸地点を設定することが推奨されます。

c:飛行経路の選択について述べています。電圧送電線や鉄塔がない経路を選択することで、電波状況の確認を省略できるとしています。しかし、これも理想的な状況を前提としており、実際の飛行では、他の電波源や障害物が電波状況に影響を及ぼす可能性があります。したがって、飛行前には電波状況の確認を行うことが推奨されます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

長文問題パート②を解説しました。リスク管理の問題ですので、「より安全に航行するには」という観点で選択肢を見ることが重要です。ご自身で問題を作るなどして繰り返し解いてマスターしてください。

また、以下のブログも参考にしていただき、是非、ドローン操縦士国家試験一等・二等学科試験に合格していただきたいと思います!

では、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

他にも、お役に立つ記事があると思いますので見ていただけると励みになります。

国家試験一等学科試験 重要!長文問題パート

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