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【2023年度版】ドローン操縦士 国家試験二等学科試験の傾向とポイントを解説!

2023年7月12日

DenDroneCompanyは、ドローン初心者の皆さんに「お役立ちサイト」を提供しています。一緒にドローンの素晴らしい空撮の世界を探索しましょう!

ドローン一等学科試験を6月20日に受験し、合格することができましたので、自分の経験と受験した方々の経験での試験の傾向と対策について解説したいと思います。

まずは、試験の概要を知っておきたいですね。

ドローン操縦士国家試験はCBT形式で行われます→CBTって何?

受付は試験開始の15分前までに済ませる必要がありますので、当日は余裕を持って到着するようにしてください。(私の受験の際には、予定開始時間よりも早く試験開始もできました)

当日は、私以外にも15名くらい受験する方がいました。CBTの受験会場(私の場合は英会話学校)では、ドローンの試験だけではなく、人によって違う試験を受験している方もいたようです。

受付を済ませたら、免許証等身分証明書以外の持ち物を全て所定のロッカーにしまう必要がありますが、ハンカチ、ティッシュはポケットに入れずに手で持って入ることが出来ました。結構厳格です。(ハンカチは「一旦全部広げて表裏を見せてください」というチェックをしていました)

その他、試験室にはメモ用紙A4サイズ1枚と、シャープペンが用意されていますので、メモが可能です。(逆に自分の筆記用具は持ち込めません)

一等試験の場合は計算問題もあるため、メモ用紙を計算に利用します。(二等試験の場合は、計算問題が出ませんので、後で見返したい問題の番号をメモする程度で用紙を使用します)

一等試験は70問で制限時間は75分と設定されているため、二等試験に比べて時間的に余裕があります。私の場合は、一通り解いて30分程度の見直し時間がありました。

二等試験の制限時間は30分で、問題数は50問あります。1問あたり30秒と計算すると、全問解答には約25分が必要となります。そのため、残りの5分を見直しの時間に使うように配分すると良いでしょう。既に受験した方々の様子を聞くと、時間ギリギリの方が多いようです。スピードを意識して回答が良いと思います。

問題を解くに際しては、その問題が正しい選択肢を選ぶものなのか、誤っている選択肢を選ぶものなのかを確認することが大切です。一応、「誤っているもの」の場合、問題の文章に下線が引いてありますので、正を選ぶのか誤を選ぶのか確認し、3択も最後まで全部読まなくても明らかにこれという問題もありますので、簡単な問題は途中で回答すると、時間短縮になります。また、悩む問題は1つ選択して問題番号をメモ用紙にメモしておき、後から見返すと良いと思います。とりあえず、途中時間切れとならないように、試験画面の上の真ん中に表示された残り時間を見つつ進めてください。

CBT試験の場合、試験の終了ボタンを押すと、その場で合否結果が画面に表示されます!

ドローン操縦士国家試験 試験勉強・対策はどのようにすれば良いの?

試験問題の傾向と対策について、です。

まず「無人航空機の飛行の安全に関する教則」です。令和4年11月2日第2版、この教則からほぼ9割以上は出題されます(第3版も出ておりますが、今のところ試験は第2版からの出題です)。ですが、出題される内容としては、教則に書かれている内容がそのまま出るわけではありませので、教則の内容をしっかり理解する必要があります。

言葉の意味がわからない場合は、その都度調べてきちんと理解する必要があると思います。私の場合は、教則だけでは読んでいる間に眠くなってしまいますので、YouTubeのドローン一等二等国家試験学科の解説している動画などをフル活用させていただきました。私も勉強させていただいたコンテンツは以下となります。

ドローン国家試験対策ウカルン - YouTube

Drone Pilot / 藤本ひろき - YouTube

「無人航空機の安全に関する教則」(教則)から出題される範囲

次に、教則から出題される範囲についてです。教則の「2」の無人航空機操縦者の心得から「6」の運航上のリスク管理まで、大きく5項目ありますが、「2」の無人航空機操縦者の心得はその後に書いてある内容を要約したものになりますので、「3」の無人航空機に関する規則から「6」の運航上のリスク管理まで、4項目の内容が出題されておりました。(その中で〔一等〕)と書かれている部分は二等の試験では一切出ないようです)

なお、学科試験は一等の学科試験と二等の学科試験の2種類しかありません。実地試験の場合は二等のマルチローター、二等のヘリコプター、二等の飛行機、それに加えて限定変更でそれぞれ夜間と目視外25kg以上と多くの種類がありますが、学科試験は一等と二等しかないので、マルチローター・ヘリコプター・飛行機に加えて、限定変更の問題も出題されます。つまり、無人航空機のマルチローター(ドローン)に限定されません。すべての無人航空機対象の試験です。教則には全ての無人航空機、飛行機やヘリに加えて大型25kg以上の限定変更や夜間や目視外についても書かれていますが、これも覚えましょう。

教則の勉強方法

まずは、教則をプリントアウトしましょう。

★無人航空機の飛行の安全に関する教則(第二版)★https://www.nomanfrg.com/2022/12/instructional.html

※第三版(https://www.mlit.go.jp/common/001602108.pdf)もありますが、2023年7月現在、試験は第二版から出題されます。

ある程度慣れていて自信のある方でも、教則を最低でも2周くらいは見返した方が良いと思います。乗り物で移動中にYouTubeを聞く、通勤通学の際に聞いて勉強するのも効果的だと思います。

次に実際に教則を見ながら、ポイントについて解説していきたいと思います。

今回はポイント解説になりますので、全てを網羅しておりませんので、その点はよろしくお願いいたします。

教則のポイント解説

「2.無人航空機操縦者の心得」

P.2「2.1.4ルール・マナーの遵守」

ポイントは「航空機の飛行の安全を確保するため“無人航空機側が”回避行動を取ること」です。

P.3「2.1.8事故を起こしたときに操縦者が負う法的責任」

3ページ目の「(3)行政処分」。ここのポイントは、技能証明の効力停止(免停の期間)は「1年以内」となります。いくつか数字の問題が出題されるので数字については覚えておくようにしましょう。

P.3「2.2.1飛行計画の作成・現地調査」

3ページ目の「(1)飛行計画の作成」。③緊急着陸地点や安全にホバリング・旋回できる場所の設定というところを覚えましょう。

P.4「2.2.6服装に対する注意」「2.2.7体調管理」「2.2.8技能証明書等の携帯」

それぞれの内容をチェックしましょう。「技能証明書等の携帯」では、「許可証」または「承認書の原本または写し」「技能証明書」と「飛行日誌」を携帯するというところがポイントです。

P.5「2.2.10飛行後の注意」

5ページ目の「(3)飛行日誌の作成」です。特定飛行を行った場合には「飛行記録、日常点検記録、点検整備記録」の3つの記録を飛行日誌に記載します。

P.6「2.3.1事項を起こしたら」

6ページ目は、「人の安全確認を第一に行う」というところがポイントです。

「3.無人航空機に関する規則」

P.7「3.1.1航空法に関する一般知識」

7ページ目の「(1)航空法における無人航空機の定義」は重点的に覚えましょう。航空法における無人航空機の定義の部分となります。何が無人航空機に分類されるかは重要です。

また、無人航空機に該当しないものは何かも覚えましょう。気球やロケットなどは無人航空機に該当しません。そして、紙飛行機などの遠隔操作または自動操縦により制御できないものは、無人航空機には該当しませんね。

次に重量の定義です。重量とは「無人航空機本体の重量、プラスバッテリーの重量の合計」を指します。「バッテリー以外の取り外し可能な付属品の重量は含まない」こと、「100グラム未満は模型航空機に分類される」ということ、「100グラム未満の模型航空機でも小型無人機等飛行禁止法は規制の対象となる」というところは覚えましょう。

7ページ目「(2)無人航空機の飛行に関する規制概要」の「1)無人航空機の登録」です。無人航空機の登録の有効期間は3年という数字はチェックです。

8ページ目です。2)のaおよびbの「規制対象となる飛行の空域および方法」です。これは「特定飛行に該当する飛行の内容」となります。特定飛行として規制対象となる飛行の区域は、「空港周辺」「150m以上の高さ」「人工集中地区」「緊急業務区域」の4つの区域。そして、「夜間飛行」「目視外飛行」「第三者および物件から30メートル未満での飛行」「イベント上空」「危険物輸送」「物件の投下」の6つの飛行の方法となりますが、すべてチェックしましょう。

8ページ目の下から9ページ目にかけての「b.カテゴリーⅡ飛行」ですが、このカテゴリーⅡ以降は二等操縦ライセンスの中身となりますので確実に覚えたいですね。どのような特定飛行がカテゴリーⅡAになるのか、もしくはカテゴリーⅡBになるのかということは重要ポイントです。

「4)機体認証及び無人航空機操縦者技能証明」ですが、機体認証の有効期間は、第一種1年、第二種3年、技能証明の有効期間は一等および二等ともに3年です。

同じく9ページの一番下の「a.カテゴリーⅡ飛行」。9ページから10ページにかけては、覚えるところです。カテゴリーⅡB飛行に関しては、「技能証明を受けたものが機体認証を受けた無人航空機を飛行させる場合には、特段の手続き等なく飛行可能である」が、この場合でも「飛行マニュアルを作成し遵守しなければならない」というところは特に覚えましょう。

10ページ目の「(3)航空機の運航ルール等」です。「航空機と無人航空機で針路が交差し、又は接近する場合には無人航空機側が回避する」「航空機は無人航空機に対して進路権を有す」ところはポイントとなります。飛行中に航行中の航空機を確認した場合「無人航空機を地上に降下させる」というところもポイントです。

同じく10ページ目の「2)計器飛行方式及び有視界飛行方式」。航空機が飛行する方式には計器飛行方式(IFR)と有視界広方式(VFR)の2つがあります。内容を理解しましょう。

12ページ目です。「7)模型航空機に対する規制」となりますが、まず、「緊急用務空域を設定した場合には、当該空域における飛行も禁止される」ということです。模型航空機でも緊急用務空域は飛行禁止になります。

P.13「3.1.2航空法に関する各論」

13ページ目の「(1)無人航空機の登録」ですが、重要部分になります。「1)無人航空機登録制度の背景・目的」ですが、「事故発生時などにおける所有者の把握」というところです。続いて無人航空機登録制との概要ですが、繰り返しになります登録の有効期間は「3年」というところがポイントです。

「3)登録を受けることができない無人航空機」は、「②表面に不要な突起物がある無人航空機」というところです。

「4)登録の手続き及び登録記号の表示」です。登録記号の文字は、最大離陸重量25kg以上の機体は25mm以上、最大離陸重量25キログラム未満の機体は3ミリ以上ということ、3年の有効期間ごとに更新を受けなければ登録の効力を失うというところが重要です。

続いて「5)リモートID機能の搭載の義務」。リモートID機能の搭載が免除されるのは、登録制度の施工前2022年の6月19日までの事前登録期間中に登録手続きを行った無人航空機、十分な強度を有する紐など長さ30メートル以内のものにより係留して行う飛行、の部分はポイントです。

14ページの「6)リモートID機器の概要及び発信情報」ですが、リモートID機能はどのような情報が発信されるか(所有者や使用者情報は含まれない)ということ、1秒に1回以上発信される、ことがポイントです。

次に(2)規制対象となる飛行の空域及び方法(特定飛行)の補足事項等「1)規制対象となる飛行の空域」のb.緊急用務空域です。重量を100グラム未満の模型航空機も飛行禁止の対象となること、緊急用務空域の確認は、国土交通省のホームページTwitterにて公示、というところはチェックしましょう。

15ページ目ですが一番上1文は、大切になります。緊急用務空域の続きですが、「飛行許可があっても緊急用務空域目撃は飛行させることはできない」というところは押さえておきましょう。同じく15ページ目の「ⅾ.人工集中地区」ですね。人工集中地区DIDは、「5年ごとに実施される国勢調査の結果から、一定基準により設定される地域」というところです。

「b.目視による常時監視」ですが、目視とは飛行させるものを自分の目で見ることを指し、双眼鏡やモニターFPVを含むによる監視や補助者による監視は含まないということを確認しましょう。メガネやコンタクトレンズの使用は目視に含まれます。

16ページ目です。「ⅾ.催し場所上空」では、どのようなものが催し場所上空にあたるのかをチェックです。該当する例と該当しない例、自然発生的なものは該当しない、ことをチェックです。また、風速5メートル毎秒以上の場合は飛行を中止すること、危害を軽減する構造を用意していることが必要です。

次に、危険物の輸送です。どのようなものが危険物輸送の対象となるかというところ、危険物の対象とならないものはどのようなものか、ということを見ましょう。無人航空機の飛行のために必要な燃料や、電池・パラシュートを解散するために必要な火薬類や高圧ガス、業務用機器に用いられる電池は危険物輸送に該当しないので注意です。

次は、物件の投下です。水や農薬等の液体も物件投下に含まれるというところ、物件を設置する置く行為は物件の投下には含まれません。

17ページ目です。「c.十分な強度を有する紐などで係留した場合の例外」ですが、係留飛行のことですね。「30メートル以下で係留し」がポイントになります。

18ページ目です。「a.アルコール又は薬物の影響下での飛行禁止」ですが、薬物とは「医薬品も含まれる」ということ、アルコールは「アルコール濃度の程度に関わらず体内にアルコールを保有する状態では無人航空機の飛行を行ってはならない」ので、「0.01ミリグラムでも残ったまま飛行はしてはいけない」ということです。次は飛行前の確認です。この項目は、すべてチェックです。

19ページ目です。「ⅾ.他人に迷惑を及ぼす方法での飛行禁止」は、「人に向かって無人航空機を急接近させること」を指しますので、確認しましょう。

19ページ目から20ページ目にかけて、「f.事故等の場合の措置」です。事故が発生した場合の措置について、覚えましょう。また、どのような内容が「重大インシデントに当たるか」という点をしっかり理解しましょう。20ページ目です。「b.飛行日誌の携行及び記載」です。特定飛行をする場合には「飛行日誌を携帯することが義務付けられる」こと、飛行日誌には、飛行記録、日常点検記録に加えて点検整備記録を記載しなくてはなりません。

21ページ目です。「4)罰則」の罰則の違反行為は、覚えましょう。「技能証明を有するものは、罰則に加えて技能証明の取り消し等の行政処分の対象になる可能性」があります。

22ページ目から23ページ目にかけての「1)制度概要」ですが、限定変更は「無人航空機の種類6種類及び飛行の方法3種類について限定」をチェックしましょう。

23ページ目は、技能証明の資格要件です。技能証明の申請ができないものとして、「16歳に満たないもの」「技能証明を取り消された日から2年以内のもの」「技能証明の効力を停止されているもの」というところがポイントです。

23ページから24ページにかけての技能証明の交付手続きです。「学科試験に合格しなければ実地試験を受けることができない」ということ、また、「技能証明の有効期間は3年」という点。有効期間の更新は「有効期間が満了する日以前6か月以内に、国土交通大臣に対して技能証明の更新を申請しなければならない」という点です。

24ページ目の「5)技能証明の取消し等」ですが、「てんかんや認知症等の無人航空機の飛行に支障を及ぼすおそれがある病気にかかっている又は身体の障害であることが判明したとき」「アルコールや大麻、覚せい剤等の中毒者であることが判明したとき」「航空法等に違反する行為をしたとき」「無人航空機の飛行に当たり非行又は重大な過失があったとき」の4項目は覚えましょう。

「3.2航空法以外の法令等」

P.24「3.2.1小型無人機等飛行禁止法」

この制度は国家公安委員会、つまり警察関連の法律と考えると理解しやすくなります。制度概要では、「これら重要施設及びその周囲概ね300メートルの周辺」という点をチェックです。「(2)飛行禁止の対象となる小型無人機等」では、飛行が禁止される対象は小型無人機及び特定航空用機器、小型無人機は「大きさや重さに関わらず対象」となり「100グラム未満のものも含まれる」こと、特定航空用機器は気球、ハングライダー及びパラグライダーなどが該当することを見ておきましょう。

26ページ目です。違反に対する措置では、警察官等は、小型無人機等飛行禁止法の規定に違反した(やむを得ない限度において)小型無人気等の飛行の妨害、破損その他の必要な措置を取ることができる点です。また、警察官等の命令に違反したものは、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられます。

P.26「3.2.2電波法」

次に電波法です。制度概要および無人航空機に用いられる無線設備ですが、免許または登録を要しない無線局、どのような無線局が該当するかです。一部の省電力の無線局の内容は覚えましょう。

P.28「3.2.4飛行自粛要請空域」

28ページ目になります。飛行の自粛要請区域です。飛行自粛要請区域が設定される場合には「国土交通省のホームページ・Twitterにて公示」となります。

「4.無人航空機のシステム」

「4.1無人航空機の機体の特徴(飛行機種別)」

P.29「4.1.2飛行機」

29ページ目です。まず機体の特徴ですが、飛行機の特徴については覚えましょう。特に離着陸には、「機体のサイズに合わせた滑走路が必要になる」こと、「過度の抵触飛行や過度の上昇角度、過度の旋回半径小により翼面から空気が剥離する失速という状態に陥ることがある」点はきっちり覚えたいですね。

P.30「4.1.3ヘリコプター」

30ページ目です。ヘリコプターの「(1)機体の特徴」です。ここも飛行機と同様に覚えておきましょう。ローターの回転面を傾けたり、ローターピッチ角を変えたりするために必要な機構「スワッシュプレート等」、ローターの反トルクを打ち消したり向き(ヨー方向)を変える操縦に用いたりする「テールローター」、この「スワッシュプレート」「テールローター」の2つは理解しておきましょう。

P.30「4.1.4マルチローター」

マルチローターの「(1)機体の特徴」です。「フライトコントロールシステムを用いローターの回転数を制御し、機体の姿勢や位置を安定させている」という点を見ておきましょう。

31ページ目です。前後左右移動についてですが、機体の前後左右移動は、指示した側のローターの回転数を下げ反対側のローター回転数を上げることで機体が傾き、傾いた方向に機体が移動するという仕組みになっています。この仕組みを理解しておいてください。「4)マルチローターの機体の動き」です。スロットル・ラダー・エルロン・エレベーター、この4つはドローン操縦では当たり前ですが覚えておいてください。続いて大型機最大離陸重量25kg以上の特徴です。「飛行時の慣性力も増加し、上昇効果や加減速などに要する時間と距離が長くなる」ということ、「地面効果などの範囲も広がり高度な操縦技術を要すること」「騒音も大きくなり周囲への影響範囲も広がる」ということ、これはマルチローター以外の他の無人航空機も同じ特徴ですね。

「4.2無人航空機の機体の特徴(飛行方法別)」

P.31「4.2.1夜間飛行」

31ページから32ページ目にかけての夜間飛行についてですが、「灯火を搭載した機体が必要であり」ということ、「離着陸地点や計画的に用意する緊急着陸地点、それと回避すべき障害物も視認できるよう地上照明を当てる」ということをチェックです。

P.32「4.2.2目視外飛行」

「(2)目視外飛行のために必要な装備」が列挙されておりますが、覚えておきましょう。

「4.3飛行原理と飛行性能」

P.33「4.3.1無人航空機の飛行原理」

33ページ目です。無人航空機の飛行原理となります。ピッチ角、ロール角、ヨー角についてでてきますが、ピッチを変化させるための舵がエレベーター、ロールを変化させるための舵がエルロン、ヨーを変化させるための舵がラダー、というところは覚えましょう。

P.34「4.3.4無人航空機のペイロード搭載」

34ページ目ですが、「ペイロードの有無によって機体の重心位置が著しく変化しないようにしなければならない」ということをチェックしましょう。

「4.4機体の構成」

P.36「4.4.1フライトコントロールシステム」

36ページ目です。フライトコントロールシステムの基礎となりますが、後ほど詳しい説明が出てきますので、その際に説明します。

P.37「4.4.2無人航空機の主たる構成要因」

38ページ目です。「(2)モーター、ローター、プロペラについて」ですが、モーターにはブラシモーターとブラシレスモーターがありますが、ブラシレスモーターの特徴が「メンテナンスが容易であること」「静音であること」「長寿命であること」をチェックしましょう。

P.38「4.4.3送信機」

39ページ目です。「(3)送信機の操縦と機能について」ですが、回転翼航空機の場合、例えば機体を上昇させるためにはどのようなスティック操作が必要か、すぐに分かるようにしておいてください。

P.39「4.4.4機体の動力源」

40ページ目です。「2)リチウムポリマーバッテリーの取り扱い上の注意点」です。「過放電や荷重電の状態ではガスがバッテリー内部に発生しバッテリーを膨らませる原因となる」ことを覚えましょう

「4.5機体以外の要素技術」

P.41「4.5.1電波」

41ページ目です。「(1)電波の特性」の「2.4ghz帯の電波は回折しにくく直進性が高いため、障害物の影響を受けやすくなる」点、「送信アンテナから放射された電波が、山や建物などによる反射屈折等により複数の経路を通って電波される現象を「マルチパス」と言います」という点、覚えましょう。

42ページ目の「3)フレネルゾーン」です。フレネルゾーンとは、「無線通信などで電力損失をすることなく電波が到達するために必要とされる領域」です。フレネルゾーンの半径を考慮してアンテナの高さを十分に確保する必要がありますので、覚えておきましょう。

P.43「4.5.2磁気方位」

44ページ目の「(1)地磁気センサーの役割について」ですが、「地球の磁気を検出することで機体の向き方位や姿勢を知ることができる」をチェックしましょう。

「(2)飛行環境において磁気に注意すべき構造物や環境について」、「地磁気の検出には鉄や電流が影響を与える」というところ、「高圧線や変電所」「新幹線や電車の鉄道、自動車鉄板などの鉄材」というところは覚えましょう。

P.44「4.5.3GNSS」

44ページ目の「(1)GNSSについて」、GPSなどの総称としてGNSSと言います。最低4個以上の人工衛星からの信号を同時に受信することで、その位置を計算することができます。

「4.6機体の整備・点検・保管・交換・廃棄」

P.45「4.6.1電動機における整備・点検・保管・交換・廃棄」

45ページ目です。リチウムポリマーバッテリーの保管方法です。「長時間使用しない時は「充電60%」を目安に保管する」ことをチェックしましょう。

「5.無人航空機の操縦者及び運航体制」

「5.1操縦者の行動規範及び遵守事項」

P.47「5.1.2運航時の点検及び確認事項」

47ページ目です。「(1)安全運航のためのプロセスと点検項目」となりますが、1)~6)まで覚えましょう。特に「2)飛行前点検」ですが、飛行前の点検は「必ず機体を飛行させる前に都度行うべき最終点検である」となります。

49ページです。「(4)ペイロードを搭載あるいは物件投下時における注意事項」ですが、「補助者を配置しない場合は物件投下を行う際の高度は1m以内である」ことをチェックしましょう。

「5.2操縦者に求められる操縦知識」

P.51「5.2.1離着陸時の操作」

51ページ目です。「1)マルチローターにおける離着陸時に特に注意すべき事項」です。この離着陸の項目では「吹きおろしの気流が地面付近で滞留し、揚力が増す現象「地面効果」が起きやすくなる」とありますが、この「地面効果」という意味は理解しておきましょう。

「3)降下」です。「回転翼の上下で空気の再循環が発生し急激に揚力を失う現象「ボルテックス・リング・ステート」が発生する」とありますが、このボルテックス・リング・ステートという現象も理解しましょう。

52ページです。「6)GNSSを使用しないホバリング」は、「エレベーター操作とエルロン操作により水平位置を安定させホバリング飛行を維持させる」、「7)GNSSを使用しない着陸」は、「ボルテックスリステートや地面効果を抑制するために細かくエレベーターまたはエルロン操作などを行いながら、機体を着陸させ着陸を完了させる」ところをチェックしましょう。

次に「(2)ヘリコプターにおける離着陸時に特に注意すべき事項」です。「(2)離陸方法」で、「テールローターの作用で、離陸時に機体が左右いずれかに傾く場合がある」こと、「ローター半径以下の高度では、地面効果の影響が顕著となり」をチェックしましょう。

53ページ目です。「(3)飛行機における離着陸時に特に注意すべき事項」です。「(1)離着陸地点の選定」のところで、離着陸の方向は「向かい風を選ぶのが原則である」というところがチェックです。また、「横風であってもできる限り向かい風を選択する」部分もチェックしましょう。「2)離陸方法」では、「上昇角度は失速しないように設定する」こと、「3)着陸方法」は、「向かい風方向に滑走できるエリアを確保できたら着陸操縦に入る」ことをチェックです。

P.53「5.2.2手動操縦及び自動操縦」

54ページ目です。「(2)自動操縦におけるヒューマンエラーの傾向」です。「設定した飛行経路上の障害物等は事前に現地確認を行うこと」をチェックしましょう。

P.55「5.2.3緊急時の対応」

55ページ目です。「(2)事故発生時の運航者の行動について」の内容は覚えるようにしましょう。

「5.3操縦者のパフォーマンス」

P.56「5.3.1操縦者のパフォーマンスの低下」

56ページ目です。「適切に飛行時間を管理する必要がある」「操縦者が高いストレスを抱えている状態は安全な飛行を妨げる要因となる」ということにチェックです。

P.56「5.4.2安全な運航のための補助者の必要性、役割及び配置」

56ページ目の下から57ページ目にかけてです。として、「補助者の役割」について内容を理解しておきましょう。補助者の役割として、「危険予知の警告や緊急着陸地点への誘導」「着陸後の期待回収や安全点検の補助も行う」ことがあります。

「6.運行上のリスク管理」

「6.1運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案の基礎」

P.58「6.1.1安全に配慮した飛行」

58ページ目です。「(1)安全確保のための基礎」の「1)安全マージン」です。「緊急時などに一時的な着陸が可能なスペースを前もって確認確保しておく」こと「飛行領域に危険半径(高度と同じ数値または30メートルのいずれか長い方)を加えた範囲を、立ち入り管理措置を講じて無人地帯とした後、飛行する」にチェックです。

P.59「6.1.2飛行計画」

59ページ目です。「(1)飛行計画策定時の確認事項について」ですが、繰り返しとなりますが、「緊急着陸地点を確保しておくべきである」こと、「飛行計画策定時は、機体の物理的障害や飛行範囲特有の現象、制度面での規制、事前に予想しうる状況の変化などを想定した確認事項の作成が求められる」こと「緊急用目撃の発令なども確認しておく」ことをチェックです。

「6.2気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画の立案」

P62「6.2.1気象の重要性及び情報源」

63ページ目の「(3)天気図の見方」です。「等圧線の感覚から風の強弱を知ることができ、等圧線の間隔が狭いほど風は強まる」こと、「(6)高気圧」「(7)低気圧」の「高気圧の中心部では下降気流が発生し一般的に天気は良い」「低気圧では中心部では上昇気流が起こり、雲が発生し一般的に天気は悪い」というところチェックです。

P.65「6.2.2気象の影響」

66ページ目の「e.海陸風」です。「日中は温まりやすい陸上に向かって風が吹き、夜間は冷めにくい海上に向かって風が吹く」ところをチェックです。「ⅰ.ダウンバーストについて」ですが、「ダウンバーストとは積乱雲や積乱雲内に発生する強烈な下降流が地表にぶつかり、水平方向にドーナツ状に渦を巻きながら四方に広がっていく状態」を言います。チェックしておきましょう。「(2)気象に関する注意事項」です。「特に気温の低い場合はバッテリーの持続時間(飛行可能時間が)普段より短くなる可能性があるため注意が必要である」こと、「地表面が温められると上昇気流が発生する」ことをチェックです。

P.66「6.2.3安全のための気象状況の確認及び飛行の実施の判断」

67ページ目です。「(1)飛行機の運航の特徴」です。「回転翼航空機と比べて飛行中の最小旋回半径が大きくなることが特徴」であること、「離陸着陸ともに向かい風を受ける方向から行う」ところをチェックです。

「6.3機体の種類に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案」

P.68「6.3.2回転翼航空機(ヘリコプター)」

68ページ目です。続いて「(1)ヘリコプターの運航の特徴」です。繰り返しになりますが、「メインローター半径(直径ではありません)以下になると地面効果の影響が顕著になりやすい」こと、「垂直降下または降下を伴う低速前進時には、ボルテックスリング状態となり」をチェックです。

P.70「6.3.4大型機(最大離陸重量25㎏以上)」

70ページ目の「(1)大型機(最大離陸重量25kg以上)の運航の特徴」です。大型機は、「機体の慣性力が大きいことから増速・減速・上昇・降下などに要する時間と距離が長くなる」こと、「緊急着陸地点の選定も小型機よりは広い範囲が要求される」ということにチェックです。

「6.4飛行方法に応じた運航リスクの評価及び最適な運航の計画の立案」

P.71「6.4.1夜間飛行」

71ページ目の「(1)夜間飛行の運航について」。夜間飛行においては「原則として目視外飛行は実施せず」となり、「機体の向きを視認できる灯下が装備された機体」ということ、「離着陸地点を含め、回避すべき障害物などには、安全確保のために証明が必要である」ということにチェックです。

P.71「6.4.2目視外飛行」

最後71ページ目から72ページ目にかけてが、目視外飛行です。目視外飛行の運航について、「1)補助者を配置する場合」と「2)補助者を配置しない場合」がありますが、どちらの内容も覚えておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。二等の学科試験を受験する方に少しでもお役に立てれば幸いです。但し、今回の教則のポイント解説は、私とプラス他の受験した方の内容をまとめたポイント解説になります。

教則の内容は、可能な限り覚えることがベストだと思います。勉強の参考としていただけたらと思います。

また、登録講習期間に通ってライセンスの取得を検討されている方は、講習を受けてから学科試験に臨むのも良いと思われます。

一等学科試験については、解説しました二等にプラスして、一等の範囲(教則に〔一等〕と記載あり)も出題されます。一等は計算問題も出題されますので、それについては、別のブログにて解説していますので、ご覧ください。

今後、教則のそれぞれの項目の詳細解説を行います!

では、ご覧いただき、ありがとうございました。

※試験対策におすすめコンテンツを再度掲載します↓

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空撮マスター講座> 撮影〜編集までプロのスキルを学ぶ

この講座は、Youtube登録者10,000人の藤本ひろきが制作した空撮に
必要なスキルを網羅的に学べる自習形式のオンライン講座です。


これまで、空撮を学びたいと思ったらドローンスクールで
30万円や40万円払って学ぶしかありませんでした。

正直あまりに高すぎる。気軽に空撮を始めることも、技術を習得
することも難しかったです。

そこで、空撮を低予算にスタートできるように制作したのが
「空撮マスター講座」になります。


https://www.app.lekcha.com/lp/1c735be3-be46-47a1-b2a7-5743822adb06?coupon_code=001

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